赤レンガ倉庫に行く目的は、だいたいの人がイベントだったり買い物や横浜観光だと思います。
私も赤レンガ倉庫で行われた「横浜防災フェア2019」が目的でした。
初めて「海上保安資料館横浜館」に行きましたが、何とも言えない光景が広がってました。
横浜赤レンガ倉庫に行ったら是非一度は見ておくべき、というか、知っておくべき問題だと思ったので紹介したいと思います。
目次
基本情報
海上保安資料館横浜館は国民の皆様に我が国周辺海域の現状と海上警備の重要性などをご理解して頂くため、平成16年12月10日に開館しました。
館内には、平成13年12月22日に発生した、九州南西海域工作船事件にかかる工作船及び回収物などを展示しています。
場所 | 横浜海上防災基地 (〒231-0001 神奈川県横浜市中区新港1-2-1) |
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公開時間 | 午前10時から午後5時まで(閉館30分前に受付終了) |
休館日 | 毎週月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日から1月3日まで) 臨時閉館することがあります。 |
見学料 | 無料 |
交通案内 | 資料館には駐車場がありませんので公共交通機関をご利用下さい。
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HP | ホームページはこちら |
問合わせ先【海上保安資料館 横浜館 】
- 第三管区海上保安本部総務課(電話045-211-1118)
- 海上保安資料館横浜館(電話045-662-1185)
第三管区海上保安本部のHPには臨時閉館のお知らせやイベント情報もあります。
詳細はこちら
写真で紹介
実際に行って自分の目で見るのが一番ですが、言葉で伝えるのが難しいのでここからは写真をたくさん使用して説明したいと思います。
赤レンガ倉庫の奥、北側にあります。白い外壁に丸くとがった屋根が特徴です。建物には大きく「海上保安資料館横浜館 北朝鮮工作船展示」と書かれています。
入り口には建物の紹介がありました。内容は下の通りです。
「海上保安資料館横浜館」は、我が国周辺を取り巻く海上警備の現状と重要性を国民の皆様に広く知っていただくことを目的に、財団法人 海上保安協会が行った、工作船の船体等を保存・公開するための「工作船保存募金」により建設されました
平成十六年十二月吉日
右には日本海上保安に関するパネル資料が展示してあります。
入口入ってすぐの隅に撮影スポットがあります。足元に印があるのでわかりやすいですよ。
銃とはほぼ無縁の日本ですが、海上では工作船と銃撃戦があったことを示す複数の弾痕が船体に開いています。
工作船の要目(重要な項目)が模型を使って説明してあります。
工作船の要目 | |
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船名 | 長漁 3705 |
全長 | 29.68メートル |
型幅 | 4.66メートル |
型深 | 2.30メートル |
総トン数 | 44トン |
出力 | 連続最大出力で1100馬力x4=約4400馬力 ※一般的な漁船の約10倍の馬力 |
速力 | 約33ノット(61km/h程度(連続最大出力時)) |
航続距離 | 1200海里(速力33ノット時) 3000海里(速力7ノット(追跡時の速度)時) |
日本の領海や排他的経済水域などの紹介です。日米SAR協定に基づく日本の捜索区域(東経165度・北緯17度)もあり、日本の海域がいかに大きいかわかります。
82mm無反動砲や携行型地対空ミサイル発射機です。
自動小銃や弾、ロケットランチャーまであります。
この無線機を使って陸上や仲間と交信していたんでしょうね。
紹介文
こちらのショーケースは無線機器関係を展示しております。
回収した送受信用の無線機11台や受信専用の無線機2台を鑑定嘱託しましたが、これらの基本性能、改造の有無等は判明したものの、残存データの読み出しは不可能でした。
ポケットコンピューターは無線機に接続可能となっていましたが、暗号変換方式の具体的な方式等については、本体及びRAMカードの残存データが読み出せなかったため不明でした。
また、GPSプロッターは母船用と小舟に搭載されたもの合計2台を製造元に鑑定嘱託しましたが、破損の程度が著しく、また記憶媒体に記録が残っていませんでした。
水中メガネやレギュレーターなど、潜水に必要な器具です。
紹介文
こちらのショーケースは潜水器具を展示しております。
船体の暴露甲板上、船首と前部機関室区画間の格納スペースの中に、ゴムボート2隻が格納されていたほか、水中メガネ、防水スーツ等工作員の上陸用と移動機材を多数押収しました。
館内後方には音声案内をする機械がありました。
観音開きのように開けてある後方扉から船内を見た様子です。実物は奥行がありとても大きかったです。
船体後方や側面にも複数の弾痕がありました。
船の後方を見終わると階段があり、船を上から見る事ができます。写真は船の中央付近から前方を見た様子です。
船の中央付近から後方を見た様子です。真ん中にある長いものは14.5ミリ対空機関銃移動用レールです。
工作船の要目でもありますが、一般的な漁船の約10倍の馬力をだせる機関室です。
ここにも弾痕がります。四方八方から銃撃を受けたことがわかります。
荒波も掻き分けて走りそうな工作船正面です。見上げる程大きかったです。
船体の詳細です。
紹介文
工作船の船体
工作船は、長さ約30m、幅約4.7m、総トン数約44トンです。
漁船のような外観をしていますが、4基のエンジンを有し、船首部の水面下の形状はV型をしていて、約33ノット(時速60km程度)のスポードを出せる能力を持っていたと推定されます。
甲板上の中央部に操舵室があり、その後ろに二連装機銃の格納区画がありました。
二連装機銃は、甲板上に敷かれたレールを使って出し入れしたと思われます。
甲板下は、機関室、燃料タンクのほか、船尾側には小舟が収納されており、乗組員の居住空間はほとんどありません。
帽子やTシャツ、バッジなどがありここでしか買えないグッズもあります。
日本を守る巡視船・航空機紹介のパネルです。
最後に
これを見て何も思わない人はいるでしょうか。
こんな大きい武装した外国船が日々日本を侵略しようとたくらんでいると思うとものすごく怖いですよね。
みなさん平和ボケしていませんか?
現実がここにあります。
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