毎年5・6・7月になると固定資産税や自動車税、住民税に法人税などさまざまな行政の通知が届く時期ではないでしょうか。
納税という出費が増える時期に加え、行政に提出しないといけない書類もあり、忙しい人にとっては大変な時期だと思います。
特に個人事業主や法人を立ち上げたたばかりの人にとっては手元に届いた書類の名前すら聞いたことがない人もいるんじゃないでしょうか。
最初私もわからない書類については直接税務署に行ったり日本年金事務所に行ったりして、やっと人に頼らず進めることができるようになりましたが、この大変な作業を少しでも早く終わらせるために私がわかる範囲で画像を使いわかりやすく解説したいと思います。
今回は初めて利用してみた「GビズID」について書きたいと思います。
少しでもみなさんの参考になればうれしいです。
これから紹介する内容はパソコン(ラップトップ)を利用して行なっています。
スマートフォンでもGビズIDは発行できますが、効率の観点からスマートフォンの操作は割愛いたします。
スマートフォンで操作したい方はGビズIDホームページにあるよくある質問の「GビズIDクイックマニュアル」(PDF)をご覧ください。
https://gbiz-id.go.jp/top/faq/faq.html
また、GビズIDには複数の種類がありますが、今回は「gBizIDプライム」の発行の紹介となります。
GビズIDを使って算定基礎届と賞与支払届を電子申請しました。気になる方は見てください。
※いろいろな申請ができる便利なIDですが、私が経験したこの2つのやり方についてこちらになります。
目次
「GビズID」とは
無料で取得できるIDのことで、複数の行政サービスや企業、国への申請に係る書類などをこの一つのID(アカウント)で提出・申請できる認証システムです。
経済産業省が運営しているシステムで、IDは簡単に取得することができ、今現在において一度取得すれば延長手続きなども無くずっと利用できます。
また、2020年4月から行政手続きのコスト削減をするため特定の法人については一部の手続きについて電子申請が義務化されます。
特定の法人に該当しなくても、年金事務所やハローワークに行かずに24時間自宅から申請できるなどメリットもありますのでこの機会に電子申請をしてみてはいかがでしょうか。
- 時間にとらわれず、24時間365日いつでも申請が可能。
- 自宅や職場、遠隔地からでも、インターネット経由で申請することができる。
- 場合によっては複数の行政機関を回らないといけない時でも、行政機関の窓口に出向くことなく自宅や職場、出先から申請が可能。
- GビズIDにかかわらず現金納付がある場合はインターネットバンキングなどを利用することで金融機関やATMに行くことなく簡単に納付が可能。
GビズIDで申請可能なサービス
2020年時点では以下の行政サービスが1つのアカウント(GビズID)で申請・提出などできます。
jGrants | 公募から事後手続まで全プロセスをデジタル化した補助金申請システム 担当:経済産業省 |
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社会保険手続きの電子申請 | 社会保険の手続きを電子申請で行うための「届書作成プログラム」の提供や利用方法などについてご紹介 担当:日本年金機構 |
保安ネット | 産業保安・製品安全分野の一部手続きをインターネットで提出するサービス 担当:経済産業省 |
農林水産省共通申請サービス | 農林水産省の申請手続きをオンラインで共通的におこなえるサービスです 担当:農林水産省 |
ミラサポplus | 中小企業向け補助金、支援サイトです。 以下のサービスを利用いただけます。
担当:中小企業庁 |
省エネ法定期報告書情報提供システム | 特定事業者等向けに省エネ取組に有用となる情報を提供するシステム 担当:資源エネルギー庁 |
鉱業原簿登録更新サイト | 鉱業権設定に係る登録免許税納付後から鉱業原簿への登録手続き 担当:資源エネルギー庁 |
令和元年度補正事業承継補助金 | 事業承継(事業再編、事業統合を含む)を契機として経営革新等を行う中小企業・小規模事業者等に対して、その取組に要する経費の一部を補助する補助金です。 担当:中小企業庁 |
経営力向上計画申請プラットフォーム | 経営力向上計画を認定された事業者は税制や金融の支援等が受けられます 担当:経済産業省ほか |
IT導入補助金2020 | IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等のみなさまが自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助する制度です。 担当:経済産業省・中小企業庁・独立行政法人中小機構基盤整備機構 |
情報処理支援機関【スマートSMEサポーター】認定制度 | 中小企業の生産性向上に資するITツールを提供するITベンダー等のIT導入支援者を「情報処理支援機関」として認定する制度です。 担当:中小企業庁 |
認定経営革新等支援機関電子申請システム | 経営革新等支援機関としての認定を受けるための申請手続をオンラインで行えるサービスです。 認定経営革新等支援機関の概要に関しては、中小企業庁HPをご確認ください。 担当:中小企業庁 |
アカウント登録に必要なもの
GビズIDは複数の種類のアカウントがあり、アカウントの種類により作成方法が異なります。
アカウントの種類 | 内容 |
---|---|
gBizIDエントリー | 審査がなく即日ID発行、GビズIDログインや各行政サイト閲覧用として利用できます。 スマホ又は携帯電話が必要ない単要素認証でログイン可能です。 gBizIDエントリー編GビズIDクイックマニュアル |
gBizIDプライム | 印鑑証明書を提出の上審査が行われ、ID発行後もログインするにはスマホ又は携帯電話で二要素認証をする必要があります。 gBizIDプライム編GビズIDクイックマニュアル |
gBizIDメンバー | 組織の従業員用として利用するものです。GビズIDはGビズIDプライムの申請者(利用者)が作成します。 gBizIDメンバー編GビズIDクイックマニュアル |
GビズIDを取得する
公式サイトgBizID
①トップページから申請
上にある公式サイトへいき、青いボタン「gBizIDプライム作成」を押してください。
②申請書作成(情報入力)
住所や氏名などの基本情報を入力します。法人と個人事業主の入力の仕方が違いますので間違えないようにしてください。
③④申請書作成を押して確認画面へ
すべて入力し終えたら規約に同意するにチェックをし、申請書作成を押してください。
⑤申請書のダウンロード
入力内容に間違いがなければ申請書ダウンロードを押して、ダウンロードしたものを印刷してください。
なお、ダウンロードした申請書は大切に保管してください。
⑥印刷したものに押印する
印刷したものに押印(法人では代表者印、個人事業主は個人の実印)を押印してください。
⑦押印した書類+αを郵送する
必要書類を同封して指定の送付先へ郵送してください。
書類を印刷した際に下の方に送付先が印刷されますので、それを切って封筒などに張り付けて郵送すると間違いがないと思います。
法人は発行日より3ヶ月以内の印鑑証明書の原本を、個人事業主は発行日より3ヶ月以内の印鑑登録証明書の原本を同封します。
〒530-0003
大阪府大阪市北区堂島3-1-21
NTTデータ堂島ビル16階経済産業省GビズID運用センター宛
申請書類に不備がなければ原則2週間以内にメールが届きます。
私の場合は6日でメールが届きました。
⑧ワンタイムパスワードを入力する
メール内にあるURLをクリックして登録したSNS番号に届いたワンタイムパスワードを入力、OKボタンを押します。
⑨登録完了のお知らせが届く
ワンタイムパスワードが認証されるとアカウントの登録が完了します。
これで設定した情報を使い公式サイトからログインできるようになります。
ログインは公式サイトの右上にある青いボタンです。
公式サイトgBizID
最後に
これからを考えると電子申請できるものは電子申請をぜひ利用してみましょう。
最初は大変かもしれませんが、行政に関しては電子申請の方が便利だと私は思います。
今回初めてGビズIDを使って算定基礎届と賞与支払届を電子申請しましたが、切手代も浮くし書類が机の上に散らからないのでとても助かりました。
将来的に取り残されないよう、今少しだけ頑張ってみませんか。
GビズIDを利用して算定基礎届と賞与支払届を電子申請してみようをご覧ください。
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